Seleniumのテスト結果レポートをもっとおしゃれに

2014/12/01
Allure Framework
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今日は、JUnitなどから実行したSeleniumテスト結果を、Allure Frameworkというオープンソースのレポートツールを使っておしゃれに表示する方法を、そのインストール手順とともにご紹介します。

目次

  1. Allure Frameworkとは
  2. インストール(Eclipse + JUnit4 + Maven)
  3. Jenkinsとの連携

Allure Frameworkとは

Allure Frameworkは、JUnit、RSpec、PHPUnit、Cucumberなど様々なテストフレームワークのテスト実行結果を、リッチなHTML形式のレポートで確認できるフレームワークです。

こんなレポートや、

Allure Frameworkの画面1

こんなレポート、

Allure Frameworkの画面2

こんなレポートが出力できます。

Allure Frameworkの画面3

Seleniumを使わないユニットテストにも利用できます。レポートをJenkins上で表示することも可能です。

Allure Frameworkのデモページ(Allure FrameWork Webサイトの「Demo Report」)では、生成されたHTMLレポートを実際に触ることができます(先ほどの画面ショットもデモページのものです)。JavaScriptを活用した動きのある画面で、非常に作り込まれています。

Allure Frameworkの開発は、ロシアの検索・ポータルサイト大手Yandexのエンジニアが中心となって進められています。Allure Frameworkの名前は日本ではまだほとんど聞きませんが、海外ではSeleniumカンファレンス 2014Elemental Selenium1 で取り上げられ、少しずつ認知されて来ているのではないかと思います。

インストール(Eclipse + JUnit4 + Maven)

それでは、早速インストールしてみましょう。今回は、Eclipse + JUnit4 + Mavenの例で説明します。

他のテストフレームワークでのインストール手順はこちらが参考になりますが、筆者が少し調査した範囲でも、「JUnit3で利用するには自前で処理を実装する必要がある」2 「Antは未対応」3 「GradleはJUnit未対応、TestNGであれば対応」4 などかなり制約がありました。今回のMavenでのインストールもけっこう苦戦したので、まだ荒削りな部分が色々ありそうです。

EclipseのMavenのバージョンの確認

Allure Frameworkを使う場合、Mavenのバージョンを3.1.1以上にする必要があります。Eclipseにデフォルトで入っているMavenを使うと意外にバージョンが古いことがあるので、ここは確認が必要です。Windows PC + Eclipseの場合、以下の手順を実施してください。

  1. 「ウィンドウ > 設定 > Maven > インストール」から、Eclipseで利用しているMavenのバージョンを確認します。
  2. バージョンが3.1.1未満の場合は、コマンドライン用のMavenをPCにインストールし、Eclipseの「ウィンドウ > 設定 > Maven > インストール」の「追加」ボタンから、インストールしたMavenのインストールディレクトリ(binやlibなどを含むディレクトリ)を指定します(図1)。Mavenのインストール方法については、こちらのサイトなどを参考にするとよいでしょう。
EclipseのMavenインストール設定

図1 EclipseのMavenインストール設定

pom.xmlの設定

続いて、pom.xmlを図2のように設定します。Allure Frameworkは、テストフレームワークごとの埋め込みロジック(Adapter)と、HTMLレポートの生成ロジック(Report)から構成されており、pom.xmlでも対応する2種類のライブラリを指定しています。

なお、Report用プラグインのrepotVersionの値がAdapterのバージョンに一致していないと、うまく動作しないことがあるので注意が必要です。pom.xmlに記載したバージョン番号は、2014年11月26日時点で動作確認がとれた最新のバージョン番号の組み合わせを記載しています。

実行

pom.xmlを作成したら、以下の手順でMavenのビルドを実行します。

  1. ゴールを「test」にしてビルドを実行すると、target/allure-results以下にHTMLレポートの元となるXMLファイルが生成されます。
  2. 続いてゴールを「site」にしてビルドを実行すると、デフォルトではtarget/site/allure-maven-plugin以下にレポートのindex.htmlが生成されます。

ビルドの際には、「実行の構成」にてMaven ランタイムのバージョンが3.1.1以上であることを確認してください。

トラブルシューティング

筆者が遭遇したトラブルをご紹介します。

  • Q:  レポート生成中に「No implementation for org.eclipse.aether.RepositorySystem was bound.」というエラーが発生する。
  • A: Mavenのバージョンが3.1.1より古い可能性が高いです。
  • Q: レポート生成中に「An attribute node (version) cannot be created after the children of the containing element」というエラーが発生する。
  • A: AdapterとReportのライブラリのバージョン番号が一致していない可能性が高いです。
  • Q: レポートのindex.htmlをChromeやIEで開くと「Your report seems to be broken!」というエラーが発生する。
  • A: セキュリティ上の問題からうまく動作しないようです。後述のJenkinsからレポートを確認する方法なら、ChromeやIEでも開けます。
  • Q: テストが1つも実行されない。
  • A: Mavenでテストを実行する場合、テストファイル名はデフォルトでは「Test*.java」「*Test.java」「*TestCase.java」のいずれかにする必要があります5 。基本的なことですが念のため。

Jenkinsとの連携

続いて、Maven + Jenkins上でHTMLレポートを出力・確認する手順です。pom.xmlは先ほどのものをそのまま使用します。Reportの設定部分については、pom.xmlを使わずJenkinsのプラグインを利用するので、不要な場合は削除しても構いません。

Allure Jenkins Pluginのインストール

Jenkins画面の、「Jenkinsの管理 > プラグインの管理 > 利用可能」から「Allure Jenkins Plugin」を選択してインストールします。

ジョブの設定

続いて、ジョブ設定にて、以下の処理を追加します。

  • 「ビルド」に「Mavenの呼び出し」を追加し、ゴールに「test」を指定します。
  • 「ビルド後の処理」に「Allure Report Generation」を追加し、「Report Version」を「Custom」にし「1.4.4」を指定します。(図3)
Allure Report Generationの設定

図3 Allure Report Generationの設定

実行

設定が完了したらジョブを実行します。ジョブが完了すると、ビルド結果の画面に「Allure Report」へのリンクが表示されます。(図4)

Allure Reportへのリンク

図4 Allure Reportへのリンク

Allure Frameworkには他にも色々機能があるので、また今後も紹介していきたいと思います。

ちなみに、この記事はSelenium Advent Calendar 2014の1日目の記事です。Selenium Advent Calendar 2014は、まだまだ参加者募集中です!

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注釈・出典
  1. Seleniumの情報を毎週発信するメールマガジン []
  2. JUnit []
  3. Ant []
  4. Allure gradle integration []
  5. Inclusions and Exclusions of Tests []

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